ウォーターサーバーの水は、「天然水とRO水」の2種類が主流だけど、
そもそも「天然水とRO水」って何が違うのかな?
それぞれのメリット・デメリットってなんだろう?
こういった疑問に答えます。
まず、「天然水とRO水」の違いは、「特定の水源を採水地とするかしないか」が大きな違いです。
そして、「天然水とRO水」にはそれぞれ、メリットとデメリットがあるので、一長一短。
※浄水器タイプのウォーターサーバーは、備蓄には不向きなので割愛しています。
下記の記事は「ウォーターサーバーの料金比較」をまとめており、「天然水とRO水」の料金も詳しく解説しています。
それでは詳細をそれぞれ見ていきましょう!
1.天然水はナチュラル・ミネラルウォーターのこと
「天然水」とは、ナチュラル・ミネラルウォーターのことです。
下記にそれぞれの特徴を定義する一覧を表にしました。
お水の種類 | 特定の水源を採水地とする | ミネラル成分 | 沈殿処理 | ろ過処理 | 加熱殺菌 | オゾン殺菌 | 紫外線殺菌 | ミネラル成分調整 | ブレンド処理 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナチュラルウォーター | する | ほぼない | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし |
ナチュラルミネラルウォーター | する | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし |
ミネラルウォーター | しない(地下水のブレンドも可) | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
ナチュラルウォーターの中でも、地層中のミネラルが溶け込んでいる地下水を原水とした天然水がナチュラルミネラルウォーターと呼ばれています。これらは農林水産省が管理しています。
「天然水」は特定の水源を採水地とする必要があるため、コスト高の傾向。
しかし、コストが高くても「その味わい」が「口当たりまらやかで飲みやすい」からこそ、多くの利用者に求められているのですね。
上記の表に記載はありませんが、ボトルドウォーターという規格もあります。
ボトルドウォーターとは、採水地に規定はなく、地下水・水道水・蒸留水・純水を元に、食品衛生法に基づいた「飲用水」のこと。
「お水の賞味期限」その意外なルールとは?
「お水の賞味期限」、意外な下記のルールご存知でしたか?
ペットボトル容器のミネラルウォーターの賞味期限は、「水の賞味期限」ではなく、「計量法違反にならない期限」を示しています。
出典:農林水産省
いわゆる長期保存水は、通常よりも入念な殺菌処理がされており、中身の水が蒸発しにくいように容器が頑丈に作られているからこそ、長期の保存が可能になっています。
2.RO水とは「RO膜でろ過」したお水のこと
「RO水」とは「RO膜でろ過」したお水のことです。
「RO膜」とは、逆浸透膜とも言われる「ろ過フィルター」で、水分中の不純物をしっかりと浄化する役割を担っています。
※RO=Rreverse Osmosis=逆浸透
「RO水」は信頼性の高い「ろ過フィルター」で浄化されているため「安全性」が高く、「栄養バランスや飲み心地」を配慮してミネラル分をしっかり補っています。
「RO水」に使用する原水は、国の基準を満たした水が使用されています。
つまり、「RO水」は、国の基準を満たした水道水や河川水を「RO膜でろ過」したお水だからこそ、「安定した安全性」を保ちながら低価格を実現できるんですね。
3.「天然水とRO水」のメリットとデメリット
天然水のメリット
天然水のメリットは、天然由来のミネラルを多く含み「味わい」が「口当たりまらやかで飲みやすい」こと。
つまり、天然水は「おいしい」。
天然水のデメリット
天然水のデメリットは、特定の水源を採水地とする必要があるため、コストが高くなる傾向があること。
さらに、天然由来のミネラルを多く含むため「硬水」だと、成長過程である赤ちゃんや小さなお子様の腎臓や胃腸には負荷が大きく飲用できないこともデメリットです。
とはいえ、主要ウォーターサーバー・メーカーの天然水は、そのほとんどが「軟水」なので、赤ちゃんや小さなお子様でも安心して飲用できます。
※日本では、「硬度100mg/L以上の水」を硬水と呼び、「硬度100mg/L以下の水」を軟水と呼びます。
下記の記事は、天然水を採用しているウォーターサーバーの詳細をそれぞれまとめています。
RO水のメリット
RO水のメリットは、国の基準を満たした水道水や河川水を「RO膜でろ過」したお水だからこそ、「安定した安全性」を保ちながら低価格であること。
つまり、RO水は安全で安い。
RO水のデメリット
RO水のデメリットは、信頼性の高い「ろ過フィルター」で浄化されているため、天然水のような天然由来の「口当たりまらやかで飲みやすい味わい」を再現するのは難しいこと。
とはいえ、信頼性の高い「ろ過フィルター」で浄化されているからこそ、水質汚染の心配がなく、安心安全なお水を低価格で備蓄することができます。
下記の記事は、RO水を採用しているウォーターサーバーの詳細をそれぞれまとめています。
4.まとめ:味わい優先なら天然水、安全で低価格を優先するならRO水
以上のように「天然水とRO水」にはそれぞれ、メリットとデメリットがあり、一長一短でしたね。
- 味わいを優先するなら天然水
- 安全性と低価格を優先するならRO水
上記の基準で選び分けるのが一つの目安となるのではないでしょうか?
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