ウォーターサーバーって電気なくても使えるの?
東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えたって言うけど、
なんで、震災以降にウォーターサーバーの需要が増えたのかな?
こういった疑問に答えます。
東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えた要因は、
- 水質汚染による「安全性」への不信感が強くなったため
そして、「安全な水を毎日使いつつ」、二次災害の備えとして「しっかり備蓄もしたい」という2つの需要は、
- ウォーターサーバーを導入することで解決されてきました。
水は毎日使うから安全性は譲れません。
非常時の備えも無駄なくしたいです。
それでは、詳細をみていきましょう!
1.非常時のウォーターサーバー
ウォーターサーバーって電気なくても使えるの?
そうですよね、災害時は停電の復旧に時間がかかるので、電気は使えないことも多いです。
結論、停電中は「使えない」です。復旧すれば、もちろん「使えます」。
ウォーターサーバーは、「電気」で水を冷却し、「電気」で水を加熱しています。
そのため、停電時は冷水・温水共に使用できなくなるので、停電中は「使えない」です。
なぜ東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えたの?
それなら、なんで東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えたの?
ですよね、ちょっと謎ですよね。非常時に備えたいのは「水」であって、サーバーじゃないですもんね。
結論、なぜ東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えたのかというと、「水道水への不安が増した」ためです。
冒頭でお伝えした下記と同様ですね。
- 水質汚染による「安全性」に対する不信感が強くなったため
つまり、「水は毎日使うから安全性は譲れない」という需要が増えたのですね。
おおまかに下記のような流れです。
- 「水質汚染など、水道水への不安が増した」→
- 「安心安全な水がほしい」→
- 「ミネラルウォーターが安全のようだ」→
- 「毎回買うのは重くて大変」→
- 「それなら配達してもらえないかな」→
- 「ウォーターサーバー便利そう」→
- 結果、ウォーターサーバーの需要が増えた
安全な水を配達してくれるからウォーターサーバーの需要が増えたのか〜!
ウォーターサーバーは、安全な水が毎日使えて、備えにもなります。
だからこそ、多くの方の共感を呼んでいるんだと思います。
上記以外にも、「ウォーターサーバーがあってよかった」という被災者の方々の声も、説得力があり需要を伸ばしました。
非常時に「水が手に入らない」という不安を解消するためにも、しっかり備蓄できていたほうが安心だと、わたしも思います。
2.二次災害の備え
非常時の備えは、二次災害への備えも重要ですよね。なぜなら、二次災害は長期になることが多いためですね。
東日本大震災の被災者の方の体験談で、「水道、電気などのライフラインの復旧に時間が掛かり大変だった」と長期的な二次災害による負担を度々耳にします。
ではここからは、「二次災害の備え」をみていきましょう!
災害時の停電はどれくらいで復旧する?
停電の復旧は、たとえば東日本大震災時だと、下記のとおり、3日で80%、完全復旧に約3ヶ月かかっています。
3日後に約80%、約3か月で復旧完了
出典:ヤフージャパン天気・災害
上記も考慮し、最低でも3日〜1週間分の水と食料を備蓄するよう推奨されています。
だからこそ、ウォーターサーバーの需要が増えたんです。長期保存可能なペットボトルの「備蓄用保存水」に加えて、ウォーターサーバーの水がストックされていれば、安心感も高まりますよね。
多くて困るということはないですからね。
少しでも、「安心材料」が多いほうが「不安材料」を減らせますよね。
しっかり水の備蓄をできているということが「安心材料」ですね。
「明日も飲用水がある」という「安心材料」は心強いですね。
もちろん、災害時は生活用水も何かと必要になりますので、支給があるとはいえ、備えが多ければ「心配や不安」が和らぎますね。
「備蓄用保存水」って常温でも安全なのかな?
たしかに、備蓄は「安心材料」。
ところで、「備蓄用保存水」って常温でも安全なのかな?
ウォーターサーバー各社のお水は、それぞれ製造日から未開封6ヶ月は「安全」です。
ウォーターサーバー各社の「天然水・RO水」いずれも賞味期限は、製造日から未開封6ヶ月です。
これらは常温で保存できますが、「直射日光・高温多湿」を避け、「涼しい場所」で保存しましょう。
停電時はあらゆる電化製品が使えないので、「常温」でも「安全に飲める水」を確保しておきたいですよね。
だからこそ、ウォーターサーバーは「安全な水を毎日使いつつ」、二次災害の備えとして「しっかり備蓄もしたい」が、効率的にできるので、多くの方がウォーターサーバーを導入し始めているんです。
「常温」なら電気不要で使えるウォーターサーバーってあるの?
「常温」なら電気不要で使えるウォーターサーバーってあるの?
たしかに、ウォーターサーバーが電気を使うのは「冷却・加熱」のためなので、「常温」なら電気不要でも使えるのでは?
結論、一部のウォーターサーバーなら使えそうです。
非常時に通電していない場合でも、クリクラサーバーから水は出てきます。ただし、タンク内の水は常温となるため、できるだけ早くご利用ください。
出典:クリクラ
これは、かなり原始的な使い方ではありますが、ボトルを「上」に設置するタイプのウォーターサーバーは「水を上から下に送る」という自然な構造なので、電気がなくても、「常温」の水なら出る。
しかしこれ、あまりおすすめ出来ない理由があります。
それは、ウォーターサーバーは基本的に水を「冷却・加熱」することで衛生面を保守しているので、水を「冷却・加熱」できない停電時は、開封後の水の衛生保守が出来ていないということになります。そのため、あまりおすすめ出来ないんです。
ちなみに、ボトルを「下」に設置するタイプのウォーターサーバーは、電気で水を「上」に汲み上げているので、停電時は完全に使用不可です。
下記のように、万一サーバーが転倒・故障してしまった場合も、ストックのお水は「常温」で飲む事ができます。
なお、熊本地震のときは、本震発生から1週間はボトルから直接注ぐ方法で対応し、2週目からはサーバーの交換作業を始めました。
出典:アクアクララ
そもそも水の賞味期限って?
水の賞味期限、意外かもしれませんが、下記のとおりです。
ペットボトル容器のミネラルウォーターの賞味期限は、「水の賞味期限」ではなく、「計量法違反にならない期限」を示しています。
出典:農林水産省
ペットボトルの水は、極めてわずかながら、徐々に徐々に、蒸発して容器の残量が減っていきます。これは、容器に使用しているペットボトルに、わずかながら気体透過性があるためです。
そのため、水自体はペットボトルに表示してある賞味期限以降も飲めることが多いです。
停電時、開封後の常温保存のお水は消費期限はどのくらい?水って腐るの?
停電してたら開封後も常温保存になるけど、常温保存のお水の消費期限はどのくらいなんだろう?水って腐るの?
開封後の消費期限は、下記にもあるように「当日〜数日」と言われており、水自体は腐らないのですが、水に含まれる不純物・微生物の影響で飲めなくなります。
コップ飲みの場合の日持ちの目安としては、夏の暑い時期の場合には当日〜数日、冬の寒い時期の場合には1週間程度は持つと言われています。
出典:クリクラ
ちなみに、水道水の常温保存は、下記のとおり3日が限界と発表されています。
水道水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。
出典:警視庁 災害対策課 災害警備情報係
「備蓄用保存水」は何リットルあると安心できる?
「備蓄用保存水」は、3日分以上の常備が推奨されており、下記のとおり「1人あたり3日で9リットル」が目安と言われています。
個人で行う飲料水の備蓄は、家族1人につき1日3リットル×3日分(1人あたり9リットル)が目安といわれています。
出典:富士ミネラルウォーター 非常用5年保存水
「備蓄用保存水」は500mlか2Lのペットボトルが定番です。
「備蓄用保存水」開封後の消費期限は最短で当日までなので、できればこまめに開封できた方が保存効率が良いですね。
ですので、500mlペットボトルの比率を多めに「1人3日で9リットル」を構成すると良さそうですね。
ただし、500mlのほうが2Lのペットボトルよりも割高傾向なので、全部500mlではなく2Lも併せてバランスを取ると良いと思います。
先述のとおり、ウォーターサーバーの水も未開封であれば問題ないのですが、ウォーターサーバーの水は基本的に12リットルと容量が大きいので、開封後に全てを「当日中に飲み切る」にはちょっと量が多いかもしれず、ロスが出そうです。
とはいえ、ウォーターサーバー用のボトル12リットルは4人が1日で消費する水の目安量に相当する量なので、余る可能性は低いのではないかなと思います。
さらに、ウォーターサーバー用のボトルの水は、生活用水としてのバックアップにもなるので、もし当日で使い切れなくても、残った分は生活用水に使い、飲用分はペットボトルか、ウォーターサーバー用の新しいボトルを開封して飲用するのが安全ですね。
つまり、ウォーターサーバー用のボトルを3本ストックしておけば、4人の大人が必要な水の3日分をまかなえます。
それとは別に、「備蓄用保存水」は500mlか2Lのペットボトルを予備として常備しておけば、「安心材料」を増やすことができます。
3.まとめ:「安心安全」の備えは多くて困ることはない
では、今回の内容をまとめていきましょう!
まず、東日本大震災以降、ウォーターサーバーの需要が増えた要因は、
- 水質汚染による「安全性」に対する不信感が強くなったため
そして、
- 安全な水を毎日使いつつ、
- 二次災害の備えとして、
- しっかり備蓄もしたい。
これらの需要は、ウォーターサーバーを導入することで解決されてきました。
備蓄の目安は、1人あたり3日で9リットル × 人数分で、9リットルとは、
- 500mlペットボトル18本分
- 2Lペットボトル4.5本分
- ウォーターサーバー用12Lボトル0.75本分
上記のようになるので、たとえば下記のように用途ごとに各ボトルを使い分けて組み合わせ、
- 携帯用として500ml
- 固定用として2L
- バックアップとしてウォーターサーバー用12Lボトル
これら備蓄を、最低でも「1人あたり3日で9リットル × 人数分」、日頃からしっかり準備しておけば「安心材料」が揃ってきます。
備蓄のストックスペースが悩ましいのですが、万一を考えると「安心材料」が揃っていたほうが落ち着くので、「安全な水を毎日使いつつ、しっかり備蓄ができる」ウォーターサーバーの需要が増えるのは自然な流れなのかもしれないですね。
なにより毎日安心してお水が飲めるので、小さなお子様がいるご家庭や、一人暮らしの方からもウォーターサーバーの需要は増えています。
水道水よりはお金が掛かりますけど、安心安全を優先しています。
とにかく手間が減って楽ですよ〜。